「あのね蘭ちゃん」


花純がこっそり耳打ちする。


「良太君はね、なんか憧れみたいなかんじだったの、本当だよ?それで、泣いてるあたしをなぐさめてくれた花村君に惚れちゃったの」

「ふぇー」


こんなことってあるんだねぇ。

まぁ、イケメン、だし?


「頑張れ」

「うん!」


花純は本当はずっと、不安だったのかもしれない。

もう私と親友に戻れなくなるかもって。

だからもう好きじゃないって、伝えたかったんだよね。