「私達の絆、壊れてなんか、なかったね」

「なんの話し?」

「ううん、なんでもない」


そして、ふと思う。

……幸せって、こうゆうことを言うのかな。

花純がいて、良太がいて。

学校のみんなが私達を応援してくれて。


「あ、あのさ、蘭ちゃん」

「んー?」


花純が赤い顔して小声で言ってきた。


「あたし……」

「花純、好きな人できた?」

「うえっ!?」


言われる前にピンときた。