あんなに泣いたのに、本心じゃそれを望んでたのに。

気づいたら叫んでた。


「あたしもさ、蘭ちゃんが大好きで大切なの!だから、絶対絶対笑っててほしいの!幸せになってほしいんだよ!」

「……花純!」


やっと言えた、あたしの本心。


「ごめんね花純。大好きで大切だからこそ、ぶつかるべきだった。ありがとう、花純」

「あたしのほうこそ、ありがとう」



あたしの親友が、あたしのライバルが、蘭ちゃんで本当に、良かった……。

心から、そう思うよ。