私のせいだけど、それでもやっぱり花純が大切なことに変わりはないから。

……笑って、ほしいな。


「……ねぇ蘭ちゃん」

「ん?」

「あたし達が初めて会った場所、覚えてる?」


初めて会った場所?


「えっと、確か近所の駄菓子屋さんだよね?」


そうそう、花純ってば駄菓子屋来るの初めてだったんだよね。


「うん。あたし今日、そこで待ってるね」

「誰を?」

「蘭ちゃんを。ちょっと、お話しよ?」