花純と花村を一緒にしてそれでなんとも思わないなんて。 ……なんとも思わない佐野に、ちょっと喜んでる私、最低……。 「好き。好き。ごめんなさい。佐野が好き」 溢れて、溢れて、涙と一緒に気持ちもこぼれる。 「春田……」 そして、あの日と同じように、 唇が触れた。 「春田、好きだ」