少し行ったところで、蘭ちゃんにアイスをあげた。

ちょっとでも、蘭ちゃんが元気になれたらって、思ったんだけど……。

蘭ちゃんの気持ちを聞きたいような、聞きたくないような、そんなあやふやな感情な俺は、そっと蘭ちゃんに顔を向けた。

……聞かなくても、わかってしまった。

目が、あいつを呼んでいる。


「俺なら蘭ちゃ……蘭を泣かさない。俺にしない?」


気づいたら、告ってた。

蘭は信じてくれなくて、俺は我を忘れた。


「どうしたら、信じてくれる?……キスしたら、信じてくれる?」