私達の出会いは中学校の入学式。
名前が大崎と大塚だった私たちは
クラスが同じで出席番号が隣になり
入学式は隣の席に座った
すると、
『小学校どこだったの?』
入学式中にもかかわらず隣から聞こえてきた声。
ビックリして左側を振り向いた
すると、
『ねえ、聞いてるの?お前に聞いてんだよ』
え、ええぇぇぇえええ?!?!
あ、あたし?
頭にハテナをたくさん浮かべていると
いきなりそいつは笑い出した
『あっはっはっは、お前おもしれ〜』
私は恥ずかしくなり、下を向いた
すると、
『俺は1小から来た大塚悠!悠でいいよ、よろしく!』
と勝手に自己紹介し始めた
私も何か言わないと!
と思い、
「3小から来ました、大崎舞です」
と軽く自己紹介した
『舞ね、よろしく』
そう言ってハニかんだ彼の顔が
少しだけキラキラして見えた
入学から少し経って、
授業が始まる頃になった。
私の席の後ろに座る悠は、
授業御構い無しに私の髪を引っ張ったり、無駄に紙を飛ばしてくる。
本当に迷惑な人!
入学式に見たあのキラキラ笑顔はどこへ行ったの!
そう思うようになり、私は段々と彼を嫌いになっていった
それからは特に何も変わりなく、
授業中はいつものように髪を引っ張ってきて、
引っ張って来ないときは絶対に寝ている
私は悠とあまり話さないし、
そのまま1年が過ぎようとしていた