私の名前は〔大崎 舞〕オオサキ マイ





中学3年生。


彼氏持ちの至って普通なjc。








今日は1学期最後の登校日、

修了式。






暑い体育館の中、

長い長い校長の話なんか誰一人、

一切耳に入ってくるはずもない








やっと修了式が終わって教室に戻り、

HRを終えてみんなに別れを告げる





「またね〜」

『夏休み皆んなでお祭り行こうね!』

「いこ〜いこ〜」

『LINEするね〜♪』






すると咲良サクラが

『舞〜!一緒に帰ろうよ!』

と声をかけてきた






「ごめん、今日はダメなんだ…」

『そっか、あの人か!じゃあ気をつけて帰るんだよ、舞!』

「うん!またね!」







咲良は小学校からの友達で、家が隣の幼馴染。

なんでも相談できて、お互いに信頼し合ってる最高の親友だ。









そして私はある人を探す


「居た」

そう呟き、
探していた人の元へ駆け寄る。







『遅かったな〜、早く帰ろうぜ』

そう言った私の彼の名は、

〔大塚 悠〕オオツカ ユウ






「ごめんね、遅くなっちゃって」

『大丈夫、帰るぞ』







そう言って私の腕を掴んだまま昇降口に向かった