すると、美香が私の腕を引っ張って恋歌ちゃんが告白している近くの木に連れて行った。




「ちょ、美香。こんなことしたら、バレ…」



「しっ!」



なんで、わざと連れて来たのか分からない。



余計、モヤモヤがました。


私はこの時に思った。


恋歌ちゃんと松井が両想いになりませんように。


私はどんなにひどくて最低な人間なんだろう。


人の幸せより、好きな人の幸せより、自分の幸せを優先するなんて。