勿論、私があの人気者二人といつもいるということは周囲が黙ってない訳はない。

「ねぇ野口さん」

「はい??」

四人にトイレで囲まれた私。

「最近よく基羅君と悠大君と一緒にいるみたいだけど…どういうこと??」

「え、あ…」

どういう…確かに私、なんでいつもいるんだろ。

気づけば一緒にいた。

今更だよね。

「なによ、答えなさいよ」

「お望みなら答えてやるよ」

え??

と、やって来たのは本田君だった。

ってえ!!女子トイ…

「きゃあ!!」

と、次の瞬間私を持ち上げ肩に駆らう本田君。

「ちょっ!!なにするの!!離してっ」

ここ学校です!!

「なんかあんならコイツじゃなく俺んとこに直接来いよ。コイツ、ばかなんで」

なっ!!

トイレから出る。

すると先生までもがこの騒ぎにやってきた。

私の声がデカイから、きっと。

「なにしてるの本田君!!」

国語の先生は言う。

あーあ、言わんこっちゃない。

もうこれでこの人終わりだね。

「なんかこの人がトイレで倒れたみたいで。保健室連れてきますけど」

なに!!!!!

うそつけー!!

「あっ、そうなの。ありがとう」

えー!!

すると本田君は足を動かす。

「せんせー、ちが…ぶっ!!」

すると私の頭を軽くペしっと叩く本田君。

なによ!!

「黙んねーと殺すよ??」

「なっ、あ、わわ、」

「嘘だっての」

と言った彼は私のお尻を叩いた。