家に戻る途中、街頭のモニターに花田レイコが映っているのを目にした。彼女はもう笑っていて、俺はなにか惹かれるものを感じた。

清純派だとか、可愛い系だとか、そんな言葉と相反して、彼女はしなやかで強く、そしてとても眩しい。
世の中の人間が彼女にあこがれるのは、花田レイコって言う人間の中に自分にないものを見るんだろう。




家に帰る前に、駅前のケーキ屋でサトと葵に一つずつイチゴのショートケーキを買った。