鈍感で自覚がない私でも
今、すべき事くらいわかった
彼氏らしき人に電話をかけた…
「あっ、ヒカリです!
お久しぶりです…」
電話の向こうで
男女入り混じった
大学生らしい声が聞こえた
少し酔ってる?
「あの、私…これから、ちゃんと
男性を好きになりたいから
今日の電話で最後にします。
ごめんなさい」
電話の向こうから
「そか!わかった!
楽しんでね!学生生活!
今、みんなで飲んでたんだよ!」
とゆう返事……
そのまま、何もいわずに
静かに電話を切った
哲郎の純粋な言葉を
たくさん聞いたせいか
今まで彼氏らしき存在だった人の
あまりにも軽い言葉が……
何倍も滑稽に思えたw
昨日の夜まで悩んでいた自分が
別人のみたい。
食事を済ませ
学校の課題をチェックし
すぐにお風呂に浸かって
明日の髪型なんか…考えていた。
シャンプーをしながら
サトル君が前に
言った言葉を思い出した
《ヒカちゃん
今日、髪型がフワフワだね
哲郎、見たかっただろうな》
あの時、哲郎は…謹慎中で
少し巻いた私の髪型を
見ていなかった…
私は、明日フワフワに巻くつもりで
しっかりとトリートメントした。
彼氏がいる女の子は、いつも
こんなに忙しいのな?
そんな事を思った…w
お風呂を出たら
クローゼットを開けて
ダメージデニムのショートパンツと
黒のキャミソール
ドレープの綺麗な上着を用意した。
今日1日の事を
メモ程度にスケジュール帳に書いて
哲郎の言った言葉を
思い出してみようとしたけど…
いつの間にか
眠ってしまっていた。
…………………………
次の日起きたら…
もう、10時を回っている!
久しぶりに良く眠れた気分
お母さんは、週に何日か
パートに行っていたので
留守だった……
お母さんの置き手紙には
(昨日の男の子は、永松君?♥︎)
と書いてある。
何か、勘違いしているみたいw
ハートマークとか
書いてある…w
これは、顔を見て説明しないと
ゴチャつきそうだったので
置き手紙の裏に
(牛乳の男の子は哲郎くん)
と、だけ書いた。
急いで朝食の後片付けをして
残り少ない、春休みの間だけの
お母さんサービスのために
夕飯のシチューを作った…
哲郎が、持ってくれた牛乳を
たっぷりと使った w
部屋に掃除機をかけて
一息つくと…
今度は、自分の髪に
ドライヤーを当ててフアフアに巻いた
あまり、派手にならないように
シュシュで軽く髪をまとめる
自分の部屋に戻り
用意していた服を着る…
ショートパンツが気持ちいい季節
露出を減らすためにニーハイを履いた
時計を見たら
もう2時を過ぎている!
バックに
残っていた課題を詰め込み
玄関を出て…鍵をかけた
昨日、駆け足だったから
今日は、ゆっくり歩いて駅に向かった
駅の中に入って
昨日と同じベンチを選んで座る。
昨日と違って
息切れもしていないし
何よりも私がここで待ってることを
哲郎が知っている事に安心してた♬*゜
バックから課題を取り出し
書き込みができそうな部分にだけ
チェックを入れる作業をしていた
しばらくしたら……
駅に電車が
入って来る音が聞こえてきた
なぜだか、ドキドキした…
嬉しいドキドキ…
今日は、哲郎が
電車から降りてきたのが
すぐにわかった。
哲郎は、私の座っている
ベンチの方向を見ながら
電車から降りてきて
私の姿を見つけると
すぐに、笑顔になった!
…………………
その哲郎の隣にはサトル君の姿が。
うそっっ!
サトル君がいるなんて
考えてもいなかった。
サトル君と、あれだけ
電話で話をした次の日から…
すでに駅にいる自分が
なんだか照れ臭い…w
ちょっとだけ下を向いてしまう。
「ヒカリ!!
あっ、髪が…フワフワだね!」
近付いてきた哲郎の声で
顔を上げた。
その少し後ろから、サトル君が
近寄ってくる…
「おおぉ!駅で待ち合わせて
デートですかぁ?w」
「サトル!…
わざとらしいんだよ。」
「哲郎くーん!
これからデートですか?w」
「まだ、デートじゃない。」
「えっ?告白はしたの?」
「告白は、昨日した…
まだ返事はもらってない!
ねぇ!ヒカリ。」
「おお!哲郎にもやっと
春が来るのかぁ??w」
「もう、奇跡は春だよ。」
すばらしくスピーディな会話に
一言も口を挟むことができない
どっちが喋っているのかすら
わからなくなる…
幼馴染みってすごい!w
私は、ただ、ボーーっとして
2人の会話を聞いていた…
哲郎が、私の荷物を
ベンチから取り自分の肩に下げた
私が手に持っている
課題を指差して
「ヒカリ、それもバックに入れる?」
「あっ…そだね!」
私は、慌てて…ゴソゴソと
哲郎の肩にかかっているカバンに
課題のノートを入れた。
やっぱり、人に見られているのに
慣れなくて
少し恥ずかしかった…
でも、哲郎とサトル君を見たら
すべての動作が当たり前のように
普通にしている。
2人はお互いをよく知っていて
以心伝心のよう
哲郎が、サトル君に言った
「俺達、こっちだから!また!」
「公園か…いいなぁ…」
「邪魔しに来るんじゃねーよw」
「はい、はい…尾行はしません!」
そう言って、サトル君は
哲郎と私に、大きく手を振って
バス乗り場の方に向かっていった
「本当!…すごく仲良しなんだね!
哲郎とサトル君!びっくり!」
「……腐れ縁だよね。
それよりも、ヒカリ…その服
まーた!反則だよ!w」
「また、反則?洋服のこと?」
「ショートパンツは反則!w
まともに見れない!」
「でも…靴下だって履いてるし。
ダメ?」
「ヒカリ、足…綺麗すぎ…反則!
絶対、明日サトルに言われるw
ヒカちゃんの足が
どーのこーのって。」
「そっか…難しいなぁ…
男の子は…w」
哲郎は、またいつも自動販売機で
アイスティーのボタンを押しながら
「ちがうっ!w
ヒカリの私服がかわいくて
めちゃ、足が綺麗で嬉しい!
俺…たぶん、顔がニヤケてたw
サトル…気がついてる…
間違いないな!」
「サトル君?
何も言ってなかったよ…」
「謹慎中に、ヒカリの髪型が
違っていたのを…しつこく話すw!
サトル…わざとなんだ。あれ!」
あれ、本当に
言ってたんだサトル君w
哲郎と、サトル君の会話が
見えるようだった
これはもう
秘密で会っている訳じゃなく
哲郎が親友にも
ちゃんと話している
大切な時間だとわかった。
ちょっぴり
哲郎とサトル君の間に
入れたようで嬉しかった…w
公園につくと哲郎は
日陰のベンチに荷物を下ろして
私にアイスティーを渡し
自分は芝生に寝転んだ
今日は私も哲郎の横の芝生に座った
アイスティーが一緒に
飲めるようにw
「ヒカリ…服汚れちゃうよ!」
「いいの!ジーンズだから。」
「そうなの?
目のやり場に困るけど
ヒカリの
いい香りがするからいいや…」
と言いながらホッとしたように
哲郎は目をつむった…
「哲郎…眠いの?寝不足?」
「昨日はさすがに
ドキドキしたから…嬉しくて
眠れなかったかなぁ…
ヒカリは?」
「めっちゃ、爆睡した!」
「マジか!w」
哲郎に話すべきか少し迷った
「あのね…昨日…あれから
あの、彼氏のような人に
電話したの」
哲郎は、ゆっくり目を開けて
上半身を起こした
「そうなの?…
それ、いい話し?俺にとって」
「うーん、私からすれば
ちゃんと、
すべき事をした感じ?」
「何の電話だったの?
聞いていい?」
「うん…聞いてほしい…哲郎に。」
哲郎はあぐらをかいて…
私の方を向いて座った
向かい合わせになった
哲郎の目が、私をじっと見ている
嘘なんてとても言えない綺麗な目
今まで彼氏さんだった人との
関係をちゃんと話をした。
「かっこ悪いよね…私
好きじゃなかったなら
付き合わなくてよかったのに!」
「好きじゃないから
デートもしたいと思わなかった…
って感じ?」
「うん、電話もしてない」
「マジか!」
「うん、マジ…」
「誰だよ…ヒカリは彼氏と
ラブラブとか
言いふらしかしてたのは」
「私も…知らない…w
でも、告白されて…
OKの返事したのも私だし
好きになれるかもしれないって
思ったのも、本当
でも、そんな私じゃ…こうやって
時間を作ってくれる哲郎に
失礼だって…昨日…思って」
「うん」
……………………
「電話してさよならした!w」
哲郎の反応は?
「えっ?!別れたの?!
昨日?あれから?」
「うん、なんか、あちらも
みんなで
お酒飲んでたみたいだし」
「うわぁ…」
不思議な声をあげながら
哲郎は、空を見ながら
ため息をついた…
今、すべき事くらいわかった
彼氏らしき人に電話をかけた…
「あっ、ヒカリです!
お久しぶりです…」
電話の向こうで
男女入り混じった
大学生らしい声が聞こえた
少し酔ってる?
「あの、私…これから、ちゃんと
男性を好きになりたいから
今日の電話で最後にします。
ごめんなさい」
電話の向こうから
「そか!わかった!
楽しんでね!学生生活!
今、みんなで飲んでたんだよ!」
とゆう返事……
そのまま、何もいわずに
静かに電話を切った
哲郎の純粋な言葉を
たくさん聞いたせいか
今まで彼氏らしき存在だった人の
あまりにも軽い言葉が……
何倍も滑稽に思えたw
昨日の夜まで悩んでいた自分が
別人のみたい。
食事を済ませ
学校の課題をチェックし
すぐにお風呂に浸かって
明日の髪型なんか…考えていた。
シャンプーをしながら
サトル君が前に
言った言葉を思い出した
《ヒカちゃん
今日、髪型がフワフワだね
哲郎、見たかっただろうな》
あの時、哲郎は…謹慎中で
少し巻いた私の髪型を
見ていなかった…
私は、明日フワフワに巻くつもりで
しっかりとトリートメントした。
彼氏がいる女の子は、いつも
こんなに忙しいのな?
そんな事を思った…w
お風呂を出たら
クローゼットを開けて
ダメージデニムのショートパンツと
黒のキャミソール
ドレープの綺麗な上着を用意した。
今日1日の事を
メモ程度にスケジュール帳に書いて
哲郎の言った言葉を
思い出してみようとしたけど…
いつの間にか
眠ってしまっていた。
…………………………
次の日起きたら…
もう、10時を回っている!
久しぶりに良く眠れた気分
お母さんは、週に何日か
パートに行っていたので
留守だった……
お母さんの置き手紙には
(昨日の男の子は、永松君?♥︎)
と書いてある。
何か、勘違いしているみたいw
ハートマークとか
書いてある…w
これは、顔を見て説明しないと
ゴチャつきそうだったので
置き手紙の裏に
(牛乳の男の子は哲郎くん)
と、だけ書いた。
急いで朝食の後片付けをして
残り少ない、春休みの間だけの
お母さんサービスのために
夕飯のシチューを作った…
哲郎が、持ってくれた牛乳を
たっぷりと使った w
部屋に掃除機をかけて
一息つくと…
今度は、自分の髪に
ドライヤーを当ててフアフアに巻いた
あまり、派手にならないように
シュシュで軽く髪をまとめる
自分の部屋に戻り
用意していた服を着る…
ショートパンツが気持ちいい季節
露出を減らすためにニーハイを履いた
時計を見たら
もう2時を過ぎている!
バックに
残っていた課題を詰め込み
玄関を出て…鍵をかけた
昨日、駆け足だったから
今日は、ゆっくり歩いて駅に向かった
駅の中に入って
昨日と同じベンチを選んで座る。
昨日と違って
息切れもしていないし
何よりも私がここで待ってることを
哲郎が知っている事に安心してた♬*゜
バックから課題を取り出し
書き込みができそうな部分にだけ
チェックを入れる作業をしていた
しばらくしたら……
駅に電車が
入って来る音が聞こえてきた
なぜだか、ドキドキした…
嬉しいドキドキ…
今日は、哲郎が
電車から降りてきたのが
すぐにわかった。
哲郎は、私の座っている
ベンチの方向を見ながら
電車から降りてきて
私の姿を見つけると
すぐに、笑顔になった!
…………………
その哲郎の隣にはサトル君の姿が。
うそっっ!
サトル君がいるなんて
考えてもいなかった。
サトル君と、あれだけ
電話で話をした次の日から…
すでに駅にいる自分が
なんだか照れ臭い…w
ちょっとだけ下を向いてしまう。
「ヒカリ!!
あっ、髪が…フワフワだね!」
近付いてきた哲郎の声で
顔を上げた。
その少し後ろから、サトル君が
近寄ってくる…
「おおぉ!駅で待ち合わせて
デートですかぁ?w」
「サトル!…
わざとらしいんだよ。」
「哲郎くーん!
これからデートですか?w」
「まだ、デートじゃない。」
「えっ?告白はしたの?」
「告白は、昨日した…
まだ返事はもらってない!
ねぇ!ヒカリ。」
「おお!哲郎にもやっと
春が来るのかぁ??w」
「もう、奇跡は春だよ。」
すばらしくスピーディな会話に
一言も口を挟むことができない
どっちが喋っているのかすら
わからなくなる…
幼馴染みってすごい!w
私は、ただ、ボーーっとして
2人の会話を聞いていた…
哲郎が、私の荷物を
ベンチから取り自分の肩に下げた
私が手に持っている
課題を指差して
「ヒカリ、それもバックに入れる?」
「あっ…そだね!」
私は、慌てて…ゴソゴソと
哲郎の肩にかかっているカバンに
課題のノートを入れた。
やっぱり、人に見られているのに
慣れなくて
少し恥ずかしかった…
でも、哲郎とサトル君を見たら
すべての動作が当たり前のように
普通にしている。
2人はお互いをよく知っていて
以心伝心のよう
哲郎が、サトル君に言った
「俺達、こっちだから!また!」
「公園か…いいなぁ…」
「邪魔しに来るんじゃねーよw」
「はい、はい…尾行はしません!」
そう言って、サトル君は
哲郎と私に、大きく手を振って
バス乗り場の方に向かっていった
「本当!…すごく仲良しなんだね!
哲郎とサトル君!びっくり!」
「……腐れ縁だよね。
それよりも、ヒカリ…その服
まーた!反則だよ!w」
「また、反則?洋服のこと?」
「ショートパンツは反則!w
まともに見れない!」
「でも…靴下だって履いてるし。
ダメ?」
「ヒカリ、足…綺麗すぎ…反則!
絶対、明日サトルに言われるw
ヒカちゃんの足が
どーのこーのって。」
「そっか…難しいなぁ…
男の子は…w」
哲郎は、またいつも自動販売機で
アイスティーのボタンを押しながら
「ちがうっ!w
ヒカリの私服がかわいくて
めちゃ、足が綺麗で嬉しい!
俺…たぶん、顔がニヤケてたw
サトル…気がついてる…
間違いないな!」
「サトル君?
何も言ってなかったよ…」
「謹慎中に、ヒカリの髪型が
違っていたのを…しつこく話すw!
サトル…わざとなんだ。あれ!」
あれ、本当に
言ってたんだサトル君w
哲郎と、サトル君の会話が
見えるようだった
これはもう
秘密で会っている訳じゃなく
哲郎が親友にも
ちゃんと話している
大切な時間だとわかった。
ちょっぴり
哲郎とサトル君の間に
入れたようで嬉しかった…w
公園につくと哲郎は
日陰のベンチに荷物を下ろして
私にアイスティーを渡し
自分は芝生に寝転んだ
今日は私も哲郎の横の芝生に座った
アイスティーが一緒に
飲めるようにw
「ヒカリ…服汚れちゃうよ!」
「いいの!ジーンズだから。」
「そうなの?
目のやり場に困るけど
ヒカリの
いい香りがするからいいや…」
と言いながらホッとしたように
哲郎は目をつむった…
「哲郎…眠いの?寝不足?」
「昨日はさすがに
ドキドキしたから…嬉しくて
眠れなかったかなぁ…
ヒカリは?」
「めっちゃ、爆睡した!」
「マジか!w」
哲郎に話すべきか少し迷った
「あのね…昨日…あれから
あの、彼氏のような人に
電話したの」
哲郎は、ゆっくり目を開けて
上半身を起こした
「そうなの?…
それ、いい話し?俺にとって」
「うーん、私からすれば
ちゃんと、
すべき事をした感じ?」
「何の電話だったの?
聞いていい?」
「うん…聞いてほしい…哲郎に。」
哲郎はあぐらをかいて…
私の方を向いて座った
向かい合わせになった
哲郎の目が、私をじっと見ている
嘘なんてとても言えない綺麗な目
今まで彼氏さんだった人との
関係をちゃんと話をした。
「かっこ悪いよね…私
好きじゃなかったなら
付き合わなくてよかったのに!」
「好きじゃないから
デートもしたいと思わなかった…
って感じ?」
「うん、電話もしてない」
「マジか!」
「うん、マジ…」
「誰だよ…ヒカリは彼氏と
ラブラブとか
言いふらしかしてたのは」
「私も…知らない…w
でも、告白されて…
OKの返事したのも私だし
好きになれるかもしれないって
思ったのも、本当
でも、そんな私じゃ…こうやって
時間を作ってくれる哲郎に
失礼だって…昨日…思って」
「うん」
……………………
「電話してさよならした!w」
哲郎の反応は?
「えっ?!別れたの?!
昨日?あれから?」
「うん、なんか、あちらも
みんなで
お酒飲んでたみたいだし」
「うわぁ…」
不思議な声をあげながら
哲郎は、空を見ながら
ため息をついた…