「ふぅー。なんとかなったかな。」


パソコンに背を向けて、川崎充の方を向いた。


「川崎さん、出来ましたのでチェック良いですか。」


目を見開いて、振り返った。


「ありがと!じゃぁチェックするから見せて。」



…………………………ふんふん



「……よしOK!助かったよ!
俺の方も片付いたから、飯行くか。」



よかった。なんとか間に合った。



気がつけば、時計はもう10時を差そうとしていた。



正直なところ、このまま家に帰りたいんだけどな……。
でも川崎さんがせっかく言ってるから、ちょっとだけ、行くか……。


私達は上着を羽織り、会社を後にした。