「櫻井、どう?
悪かったな。急な仕事頼んで。」




後ろの席から、川崎 充(カワサキミツル)がパソコンの画面を覗き込んできた。




「鈴木課長、いつも定時間際に急な仕事振りますよね…。お陰で、今日のスクール行けなかったわ。」


「悪いな。
さっさと終わらせて、飯でも行こうぜ。」

川崎さんは全く悪くないのだが、
一応、プロジェクトリーダーの肩書き故、部下へのフォローは必須なのだ。