お久しぶりです。お元気でしょうか。



 あなたに会えなくなってもう2年にもなります。


 私たちは夫婦であるのに、こんなことがあってよいのでしょうか?


 いいえ、いいわけがありません!


 日々あなたへの想いは募るばかりです。


 早く会いたい、そう願わずにはいられません。



 今回こうしてお手紙を差し上げましたのは、ほかでもありません、私の命の灯火が、遠くないうちに消えてしまうことを悟ったからです。


 そんな縁起でもないことを、とあなたはお怒りになるでしょうが、どうかお許しください。