波乱の土曜が明け、日曜日。

 今日1日の予定を考えながら朝食を作っていると、程なくしてドアが開いた。



「郁人くん、おはよ、う……」


「――――――」



 ……はい、朝一番に仏頂面いただきました。

 低血圧なんですね。



「おい」


「はいっ?」



 な、なんだ、とおたま片手に構えてしまった私に、郁人くんはムスッと唇を尖らせたまま一言。



「アンタ、若葉とかいう人、好きなの?」


「へ?」



 スキ?


 その言葉がぐるぐると頭の中を回る。


 何回か回って、理解。