真っ暗闇に赤色灯が慌しく光り始めたのは、それから間もなくのこと。


 最後に、宗雄さんを乗せたパトカーが走り出す。



「事情はわかりました。しかし……」



 八神さんから事情を聞いたらしい刑事さんが、私たちを睨んだ。


 ……というか、主に若葉くんを。