「あいにくだが、こっちとしてもこんな抜け殻はいらない。郁人と交換だ」


「……何っ?」


「このクソガキは攻撃的すぎていかん。その点、郁人はひ弱だがかなり賢い。調教しようによっては改善の余地はある」


「……貴様、まさか……」


「1人で来いよ、郁人。大人しく交換に応じたら、八神たちは見逃してやる」



 そんなの嘘だ。私たちが警察に走ったりすれば、困るのは彼らなのだ。


 黙ってしまいたくない。


 けど……黙らなければ隼斗が。