「何の真似だ……!」
「大人しくしねぇと、こいつがどうなっても知らないって話。
ノコノコやって来たはいいものの、残念だったな。お前の大事な大事な息子は、2人とも俺たちの手の中だ」
「城ヶ崎……貴様……!」
「まぁそう怒るな。久々に会ったんだ。同じ医者同士、少し話でもしようじゃないか」
睨み付ける八神さんをよそに、宗雄さんは話し始める。
「ある意味医者ってのは、楽な職業だよなぁ。
怪我や病気なんてのはするときにする。なるときになる。放っておいても患者は来る。
だがな、俺はそれじゃあ納得できなかったんだよ。親父から受け継いだ病院を、このままで終わらせていいのかってな」
それは使命感にも似た感情。だけど。