「よく辛抱したな」
「……え」
「もう潮は満ちた。……一緒に住もう」
「……ちょっと待てよ親父! まだ暴行事件の犯人は捕まってない! 兄貴は疑いをかけられたままなんだろ? そんな大変な時期に……」
「……はて、どうした郁人? 前に来たときは、隼斗のことをあまりよく思っていなかったはずだが……」
「それはタダ先生にっ……!」
「八神? なぜそこで八神が出てくる。もう会うなと言ったはずだが……まさか」
宗雄さんの表情が険しくなり、郁人くんが俯く。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…