「帰れ! ここは、お前らが来ていい場所じゃないっ!」


「おやおや……息子さん、ご機嫌ナナメですなぁ」


「申し訳ない。まだ幼いですから、理解しきれていないのですよ」



 狸もやって来て、全員集合、か。


 ……クソが。



「理解ですか。ワタシらも、誤解されるようなことしてますもんなぁ」


「とんでもない。あなた方のおかげで、私の病院も助けられているのです。さぁさぁ。早速お話いたしましょう」


「ふざけるな! 誰がそんなこと許した!」


「隼斗、お前が家を守ろうと必死になっている姿は微笑ましいが……笑わせるな。これはビジネスなんだ。口出しするんじゃない」


「ビジネス? それがか!」



 ここで、狸が舌打ちをする。