これって、もしかしなくても城ヶ崎。


 思わぬところで、情報ゲットとなるとは。


 しかも、かなりのグッドニュース!



「ええと……彼とはご友人で?」


「はいそうです! 部活も同じなんですよ!」


「そうなんですか。もし良かったら、よろしくお伝えください。近々お礼に伺いますと」


「いえいえっ! こちらこそありがとうございます。彼には必ず伝えますから。それじゃあ、失礼します!」



 もう一度男性にお辞儀をし、きびすを返す。


 足取りは行きよりも軽い。



「……若葉くん、すごい事実発覚ね」


「そうだね。これは大きな情報かも」


「早く郁人くんに伝えなきゃ。どこにいるの……?」