「私だってセラちゃんが心配なの! 郁人くんもこんな可愛い子と添い寝したいだろうけど、そこは男の理性でグッと我慢よ!」
「……いや、別に添い寝したいとかないんですけど……」
「ふふ、これからここは花の園よ。殿方はご遠慮なさって?」
……聞いてない。
なぜかこう、納得できないものが胸につっかえていたのだが……プルルル、と電話の音がしたので、肩を落として踵を返した。
「……俺が出ます」
「よろしくねー!」
結局言い募ることは諦め、トボトボとリビングに向かうのだった。
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