「……なるほどな。これからどうすんの?」
「それはもちろん、犯人をあぶりだして血祭りに上げて……」
「落ち着け元眼鏡。はらわた煮えたぎる気持ちはよくわかるが、そうじゃない。警察には通報しないのかってことだ」
警察。
身が引き締まる思いだ。
それほどの事件に、巻き込まれたのだと。
「それなら僕に任せて。父が警察関係者だから話してみる。……セラちゃん、大丈夫だよ。きっとすぐに捕まる」
「若葉くん……」
ひとつ微笑んで立ち上がる若葉くんに、郁人くんが声をかける。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…