「……なるほどな。これからどうすんの?」


「それはもちろん、犯人をあぶりだして血祭りに上げて……」


「落ち着け元眼鏡。はらわた煮えたぎる気持ちはよくわかるが、そうじゃない。警察には通報しないのかってことだ」



 警察。



 身が引き締まる思いだ。


 それほどの事件に、巻き込まれたのだと。



「それなら僕に任せて。父が警察関係者だから話してみる。……セラちゃん、大丈夫だよ。きっとすぐに捕まる」


「若葉くん……」



 ひとつ微笑んで立ち上がる若葉くんに、郁人くんが声をかける。