日差しが強い。 窓を開けて、風を入れる。 涼風に吹かれ、今度はいつの間にかまどろんでしまう。 ――先生。 声が、聞こえる。 ――またカルテが飛んじゃいますよ。 わかっています。でも、もう少しだけ。 ――先生ったら! こんなところで眠ったら風邪を引くわ! あなたに怒られたら、ずいぶんと重みがあります。 ごめんなさい。 彩子さん……。