「えっと……部活には行かなくていいの? もうすぐ始まっちゃうよ?」
「おーそうだそうだ、行くぞー和久井」
「ああ」
「ちょ――――っと待たんか、キサマらーっ!」
「無理。お前補習じゃん。諦めな」
「うぐっ!」
「それだけじゃない。古典の課題忘れただろう。大人しく西田に怒られろ」
ん、それは確かにやばい!
「ね、ねぇ。朝桐くんが灰になってるんだけど……」
「ああいうのは気にしない。自業自得だ」
「そーそー。いちいち構ってやるほど俺らも甘くねーし。朝桐より部活部活ー」
これが、いつも一緒だった3人の会話とは思えない。
朝桐くんをよそに、竹刀を背負い直す日野くんと和久井くんなのでした。