「私は紅林瀬良と言います。そしてこちらは……」


「若葉聡士です。隼斗さんとはクラスが違うんですが、仲良くさせていただいています」


「セラちゃんに聡士くんかぁ。いいなあ隼斗くん。こんな可愛くてカッコいいオトモダチがいて。ねーえ、あたしともオトモダチにならない?」


「……さゆりさん、お客様ですぞ。はしたない」


「あ、ごめんなさーい!」



 注意され、それでもクスクス笑いながらさゆりさんは身を引く。

 ……よくこれで縁談がまとまったものだ。