「それで、どんな情報漏洩がお好み? アイツの生年月日から、身長、体重、血液型、特技、弱味まで何でも教えてやるよ」



「あ、ありがとう? えっと……とりあえず、城ヶ崎とはいつ頃からの付き合い?」


「そうだなぁ、中3の終わりぐらいか。ここの入試んときに初めて会ったんだよ」



 中3といえば2年前……ちょうど聞きたい時期だ。



「そっか。城ヶ崎って、昔はどんな感じだったの?」


「どうだったかな。ちょっと話したくらいだったし」


「俺もだ。一概にこれとは言いにくい」


「そう、なんだ……」



 早くも行き詰まってしまった。

 どうしたものかと悩んでいると、日野くんがふと声をあげる。