私は二年生になった。

もう二年生かーとか思った。

「新入生歓迎会で演奏する。新入生歓迎会は今から呼ばれるメンバーたけだ。」
顧問からの言葉。

私と理沙は三年生がパート内にいないため入れたがほとんどは三年生だった。

並び順は一例でトランペットトロンボーンと並ぶため私と橋本先輩は隣になった。

先輩と隣になったのは3回目かな??

2回目とは随分遠くなったな...とか思った。

「お!!高橋隣じゃん。よろしくな!!高橋が隣でよかった!!」と橋本先輩。

えっ

「私なんかが隣でよかったですか!?」

ぶはっと笑う先輩。なにが面白かったのかな??と思うと

「『なんか』じゃないよ。高橋で!!よかったんだよ。」

またあの笑顔。きゅんっと私の心を弾ませる笑顔。

「私も先輩でよかったです。」というと
「高橋は俺が!!よかったんだよね??」とニヤニヤしながら言ってきた。

「ばかにしてるんですか??」と不機嫌そうにいうと
「うんっ」と満面の笑み。

「そんなにわかりやすいですかあ??」と顔を隠した素振りをしながら言ってみた。恥ずかしかったし顔もあつかった。

ぷいっ

橋本先輩に顔をそらされてしまった。

え、やば。きもかったかも...と反省して先輩をみると

あ。あの時と同じ。

私が告白した日と同じように耳が真っ赤になっていた。ってことは照れているってことなのかな??とか思って先輩の顔を覗こうとしたら視界が真っ暗になった。

「えっ」

「こっちみんな。」と恥ずかしそうに言う先輩。


少したって理解した。先輩の手で目を隠されているんだと理解した。