ガタンっゴトンっ

電車が揺れる。

えっと...橋本先輩が隣に座ってます...!!

今日の橋本先輩はいつもにましてどきどきする。

やっぱり私服だから??

橋本先輩の私服はとってもカッコイイ。
白いシャツの上に青いカーディガン。
その下にはブラウン色のずぼん。

どきどきが止まらないよっ

そんな考えがぐるぐるぐるぐるまわっていると...

「なー高橋ー。」と突然橋本先輩に呼ばれた。

「は、はいっ」びっくりしてかんじゃった。

クスクスと笑う橋本先輩。
うう、でもそんな顔も大好きです...。

「ちょっと寝ていい??眠い。」

はやっと思ったが「いいですよ。」と返事した。すると

ぽてっ

橋本先輩の顔が私の肩に!!と思ったら

「ひっくっ肩が低すぎてよりかかれない!!」

「橋本先輩がデカすぎるんです...!!」

「ええーあ、じゃあ高橋が俺に寄りかかってよ。そしたら頭分高さが上がってよりかかれる。」

「よりかかんないで寝るって考えはないんですかっ」と言うと「ないない」と言われた。もー!!

そしたら橋本先輩にグイッとよりかかされた。うわあ!!ち、近い。

そうどきどきしていると横からすーすーっと寝息が聞こえる。

は、はやい。

「高橋ごめんなー重いよな。」と諸隈先輩。

「大丈夫ですっ!!」

「そんな小さい体で言われてもなー。」と笑ってる諸隈先輩。

「小さくもないです。」と否定すると「小さいだろー」と笑ってる諸隈先輩。
そんな小さくもないしっ。

そんなくだらない話をしていると...

「ついたっ」理沙がぴょんっとジャンプしながら言った。