我にかえった僕は、もう帰ろうと星から目をそらした。

すると、後ろからものすごい光りを感じた。

咄嗟に振り返ると眩しくて何も見えなくなった。
だけど温かい何かをたしかに感じていた。

目が慣れた時、そこには無数の星があった。雪のように綺麗に散る姿が僕をくぎづけにした。

気がつけば僕を包んでいた。

いつまでも離れることなく心地良い時間が流れた。

いつの間に眠ったのかわからない。

目を覚ますと僕は部屋にいた。

あれが幻覚だったのか夢だったのか、現実だったのか今でもそれはわからない。

ただわかることはあれ以来、僕は見守られているような感覚があることだけだ。