「暑いのはあんたでしょ!」
そしてホースを手からもぎ取ろうとするけど
人より力の弱い私がもぎ取れるわけもなく
至近距離で水を浴びてしまう
「あはは!いい気味だよ」
「…許さない!」
このままやられてばっかりいられない!
私は女の子の胸ぐらを掴む
するともう一人の子が後ろから私を蹴ってきた
────ドスッ
「いっ…」
「もしかしてさー
手嶋があの花束したと思ってる?」
「え?」
違うの?
もしかして…この子達!?
「私達だよ!
ぼっちのくせに体育祭の練習付き合わねーし」
あぁ、なるほど
だって体育祭なんて面倒なんだもん
「それにあの人が気にかけてるらしいじゃん!」
あの人?
女の子はとても女の子って顔で睨んでくる
「手嶋くん??」
もしかしてこの人は手嶋くんが好きなの?
じゃあ私が邪魔になっても仕方ないよね
でもなんだろう?
この胸がギューってなるのは…