ついにやってきた放課後
私は終わってすぐに中庭に行く
休み時間とかに手嶋くんに会えれば
手嶋くんがしたかとか聞けたのに
会わなかったから聞けないままだった
中庭に着くと、誰もいない
「…いない?」
もしかしてまた、こないのかな?
また、約束破るのかな?
だから約束する男なんて嫌いなのよ
「はぁ…」
しばらくの間待っていると
二人の女の子がやってきた
その子は私にぶつかると、ものすごい顔で睨んでくる
いや、睨まれても…
そっちがぶつかってきたんじゃん
「うざーい」
「は?」
なんでうざいとか言われなきゃなの?
意味わかんない
私が睨み返すと
もう一人の子がホースを私に向けているのが見えた
────やばい!
そう思った時には遅くて
ホースから大量の水が飛び出てきて
私は濡れ鼠
いったいなんなのよ
「何するの!」
「暑そうだからちょうどよかったんじゃない?
むしろ感謝して」
「ふざけないで!」
なにが感謝してだ!!
私は立ち上がって水にかけてきた子に近づく