そういえば大和の部屋に入るの、久しぶりだな。

大和が私の部屋に来ることは最近しょっちゅうだけど、私が大和の部屋に前にきたのはいつだっけ?

かなり前な気がする。

部屋のドアを軽くノック。

だけど返事がない。

私は意を決して、ドアをあけた。

…寝てる。

気持ちよさそうにベッドの上でスヤスヤ眠っている大和は普段の意地悪な悪魔さがウソのよう。

寝顔は少し幼くて、なんだかかわいい。

本当、黙ってたらすごいかっこいいんだから。

悔しいけど、認めざるを得ない美形。

長いまつげも、綺麗な肌も、通った鼻も、形のいい唇も。

「…何してんの?」

無意識にその頬に手を伸ばしていた。

私の手首は掴まれてて。

起きあがった大和と目があって、とたんに頬が熱くなる。

気づかれちゃった…

何故かすごく大和に触れたくなった。

恥ずかしい…!

「俺の寝込み、襲おうとしたの?」

「ちっ、ちがう!」