窓からお向かいの家をちらりと見る。

一昨日から大和とは会っていない。

もしかしたら道場に行っているのかも。

「きっと答えがわかるから、行っておいで。」

みー君はまた意味深な顔で笑うと、大和の家を指さした。


うう…なんか緊張してきたよ。

よくよく考えれば、近所の神社の夏祭りなんて、小さい頃はずっと大和と行ってたじゃない。

中学に入ってからはお互い部活とかが忙しくて行ってなかったけど…

みー君は夏祭りに大和と行けば答えがわかるって言っていた。

どういうことなのかな。

考えながら大和の家のチャイムを押した。

「はーい、あら、さくちゃん!」

迎えてくれたのは大和のお母さんである里佳さん。

相変わらず物凄い美人。

まるで雑誌に出てくるモデルさんみたい。

「あの、大和いますか?」

「部屋でゴロゴロしてると思うから、喝入れてやって!」

里佳さんに促され、大和の部屋へ。