「じゃあ桜子は彼氏、いないってこと?」

「う、うん…」

みー君の大きな目が私を見てる。

どんどん上がっていく心臓の早さと鼓動の大きさ。

「真っ赤になって、可愛いね。桜子。」

どうしよう!

このままだと、私…!

「はい、そこまでー!」

目の前が暗くなり、顔を上げると何故かそこにはいつの間にやってきたのか、大和の姿。

「おい、瑞希、人の彼女になにしてんの?」

「ははっ、ごめん。桜子が可愛くってね。つい。」

あら?

私、さっきみーくんに大和とは付き合ってないってこと、言ったよね?

わけがわからなくて、みーくんを見ると意味深な顔でニヤリと笑った。

「じゃあさく、今日はここまで。明日は用事があるから来れないけど、また明後日までに今日やったとこまで復習しとくんだよ。」

そう言って部屋から出て行ってしまった。

「何もされてないか?」

「されてないよ!」

それに、もし何かあったとしたら、どうして大和はそんなに本気で心配してくれるの?