恋の始まり!?

だってなんだかみー君のこと、かっこいいって思っちゃう。

それに胸だってドキドキする。

「ん?どうした?」

見上げられた顔に、頬ががあっと熱くなる。

恋してるってこういうことだっけ?

よくわからないけど、でもでも!

これは大和の呪縛から逃れられるチャンスかも知れない。

よし、作戦に出よう。

その一、まずは大和と付き合ってないのことを言おう。

「ねえ、みー君、私ね、本当は大和と付き合ってないんだ。」

「え?どういうこと?」

そこで私は今までのいきさつを全部みー君に打ち明けた。

「つまりは桜子は大和と仮に付き合ってて、契約をしてるってこと?」

「うん。」

「へえ、そうなんだ。」

そう言うとみー君はなぜか一歩私に近づいてくる。

そのせいで体が密着して、心拍数が上がる。

普段大和以外の男の人と話すことなんてほぼない私。

クーラーがきいてるはずなのに、すごく暑い。