7月も半ば、もうすぐ夏休みでみんなワクワクしているこの時期、その眩しくギラギラ照りつける日差しの中、私は家の前で立ち尽くしていた。
楽しかった修学旅行も終わり、あっという間にやってきたのは期末テスト。
そして私の手元にあるのは…
「ど、どうしよう…」
数学のテスト用紙。
右上には赤色のペンで、なんとなんと、
「うわ、さく、何その点。やばいくね?」
うしろから顔をのぞかせ、笑いながら言った憎たらしい奴の顔を睨みつける。
「39点?あ、さくらこだけに?お前そういうギャグいらないからさ、留年だけはしないようにしろよ!」
ギャグでこんな点、取ってくるか!
でも本当にどうしよう…
うちの学校はテストが終わるごとに自宅に輸送で成績が届けられる。
昼間、お母さんは家にいるからもう逃げ場はない。
もともと理数系が苦手な私は特に高校に入ってから数学に悪戦苦闘。
三角関数やらサインコサインタンジェント…
シグマに、数列、そんなのわかんないよ!
このままじゃ本当に、大和の言うとおり留年、なんてことも冗談にできない。
楽しかった修学旅行も終わり、あっという間にやってきたのは期末テスト。
そして私の手元にあるのは…
「ど、どうしよう…」
数学のテスト用紙。
右上には赤色のペンで、なんとなんと、
「うわ、さく、何その点。やばいくね?」
うしろから顔をのぞかせ、笑いながら言った憎たらしい奴の顔を睨みつける。
「39点?あ、さくらこだけに?お前そういうギャグいらないからさ、留年だけはしないようにしろよ!」
ギャグでこんな点、取ってくるか!
でも本当にどうしよう…
うちの学校はテストが終わるごとに自宅に輸送で成績が届けられる。
昼間、お母さんは家にいるからもう逃げ場はない。
もともと理数系が苦手な私は特に高校に入ってから数学に悪戦苦闘。
三角関数やらサインコサインタンジェント…
シグマに、数列、そんなのわかんないよ!
このままじゃ本当に、大和の言うとおり留年、なんてことも冗談にできない。