「へ?」

一瞬何を言われたのかわからなくて、間抜けな声を出してしまった。

でも、今大和…

「な、何言って…冗談やめてよ!もう!」

そもそも、なんでそんなこと、大和が言うの?

「冗談じゃねえよ。」

「ひゃっ…!」

大和はぐいっと私の腕を引っ張ると、座ったままの体勢で私を自分の腕の中に引き込んだ。

「お前、ここままじゃ男不信になりそうだろ?」

男不信?

なにそれ!

そりゃあもう当分恋愛はいいけど…

「…俺が、恋愛を教えてやるよ。」

れ、恋愛を教える!?

何言ってるの?

そもそも、恋愛なんて人に教えてもらうものじゃないでしょ!

「そんなの、いいよ!」

「いいの?お前、また同じこと繰り返すかもよ?もう辛い思いしたくないだろ?」

同じこと…

そっか、私は女子校だし、男の人とあまり関わることはない。

だから斎藤くんだって、私の男慣れしていないところが嫌だって言ってた。