白い頬を真っ赤に染めて、俺を見上げるさく。

止まらない。

その赤い果実を何度も味わった。

唇を開放するとさくに言った。

「好きって言ってみてよ、俺のこと。」

嘘でもいい、練習でもいいから。

その声で、口で、俺のこの好きって言ってよ。

「…大和が、好き。」

恥ずかしそうに小さな声で言うさく。

可愛くて、抱きしめたくて。

「俺も、さくが好き。」

本当に、お前だけが好きなんだよ。

本気で、お前だけが好き。

だから俺のものになってよ。

俺のこと、好きになれよ。

そう強く願いながら、その小さな体を強くきつく、抱きしめる。

「大和…」

さくの戸惑ったような声。

涙固まった目尻。

俺はさくに、溺れる。

これからも、ずっと。

さく、俺のものにしてみせる。

絶対、離さない。