「な、なんでもない!それよりほら、早く行かなきゃ、もうみんな集合してるんじゃない?」
作り笑いで小学生をだます私。
「ほんとだ、行こう、海音!」
「走るぞ、こっこ!」
あーあ、あの二人が羨ましい。
なんで私、大和となんかあんな契約結んじゃったんだろう。
というより、勝手に結ばれてたんだ!
私まだ付き合うなんて一言も言ってないのに勝手に向こうが事を進めてる。
いっつもそう、昔からわがままで私に命令してくる大和。
もうやだよ!
なのになんでいつも逆らえないのかな。
大和のいうこと、聞いちゃうんだよね。
あ、でも一度だけ反抗して、言うこと聞かなかったっけ。
あれはたしか、高一の春、初めて斎藤君に告白されて、返事に迷ってる時だった。
「やめとけよ、そいつ。」
嬉しくて大和に報告したとき、言われた一言。
その時はきっと私に告白してきた男の子がいることが面白くないからそんな意地悪また言っている、くらいにしか思ってなかった。
作り笑いで小学生をだます私。
「ほんとだ、行こう、海音!」
「走るぞ、こっこ!」
あーあ、あの二人が羨ましい。
なんで私、大和となんかあんな契約結んじゃったんだろう。
というより、勝手に結ばれてたんだ!
私まだ付き合うなんて一言も言ってないのに勝手に向こうが事を進めてる。
いっつもそう、昔からわがままで私に命令してくる大和。
もうやだよ!
なのになんでいつも逆らえないのかな。
大和のいうこと、聞いちゃうんだよね。
あ、でも一度だけ反抗して、言うこと聞かなかったっけ。
あれはたしか、高一の春、初めて斎藤君に告白されて、返事に迷ってる時だった。
「やめとけよ、そいつ。」
嬉しくて大和に報告したとき、言われた一言。
その時はきっと私に告白してきた男の子がいることが面白くないからそんな意地悪また言っている、くらいにしか思ってなかった。