て、今はそんなことどうでもよくて!

それより、この状況どうしよう!?

勝手に帰ったら里佳さんに失礼だし、かと言って大和の部屋に行くのは…

…行こう!

ウジウジしてたってしかたないもん!

わたしは大和が好きだから、ちゃんと好きだって伝えたい。

大和とこのまま話せなくなるの、やだもん!

ゆっくりと階段を上がると、その見慣れたドアの前に立った。

この部屋のなかに、大和がいる。

そう思うだけで胸がバクバクなって、口から心臓が飛び出そう。

うるさい胸を抑え、一つ深呼吸。

ふう…

よし、行こう!

コンコン

控えめにノックする。

だけど返事がない。

私は覚悟を決めてドアノブを引いた。

そっとドアを開けると、そこにはまだブレザーを脱いだだけの大和。

わたしが来ることがわかってたかのように、驚いた様子もなく冷たい目でわたしを一瞥。

そしてやっぱり視線を合わせずに言った。