ていうか、今何時だと思ってるの!

いくら気が知れた幼なじみの部屋だからって、こんなに夜遅くに女の子の部屋に入ってくるとか、ありえない!

「なあ、さく。お前さ、元カレとはどこまでいってんの?」

どこまでって…

「図書館とか、あとは…」

そんなにデートとか、したことないもんな。

「バーカ、違うっての!どこまで進んだかってこと!」

す、進む!?

「な、なんでそんなこと!」

「は?当たり前だろ。さくは俺の彼女なんだから。」

やっぱり、そういうことになってるの!?

「ほら、いいから。」

いつの間にやら私のベッドに潜り込んでくる大和。

「…手は、一回だけ繋いだ。」

あれは付き合って二ヶ月くらいの時だっけ。

家まで送ってくれた斎藤君から繋いできてくれたんだ。

すごくドキドキしたけど、すごくうれしくて、嬉しくて。

その夜はドキドキで眠れなかったくらい。

「は?お前、何ヶ月付き合ってたんだっけ?」