いつもはしっかり者のフーちゃんも今日はなんだか様子が変。

「真ちゃんたちのクラスはどこだろ?私、あの人に聞いてくるね!」

そう言うと、ミラちゃんはパンフレットを握りしめ、校門の近くに立っている男の子の元へ。

「ひゃあ…!ミラ、すごいなぁ。あの子フワフワしてるけど実は行動派なのかも。」

夕姫ちゃんが感心したように頷く。

「真ちゃんたちのクラス、体育館で劇やるんだって!」

げ、劇?

あっ!もしかして、その劇の中で変な役をやるのかな?

だから見られるのが恥ずかしいから、来るなってことだったの!?

…そんなのそんなの、見たいに決まってる!

「もうすぐ始まっちゃうみたい。体育館に行こう!」

私たちはミラちゃんの後をまたもやふらふら何とかついていき、体育館に到着。

恐る恐る中に入ると、すでに暗幕が引かれ、足元があまり見えない。

「ねえねえ、次、2のBの劇だよ!」

「ああ!2のBってかっこいい先輩多いよね!」