ご飯を食べ終えて、部屋に戻ると携帯が光っていた。

メールの差出人はフーちゃんこと津田冬奈ちゃん。

魚年から同じクラスで仲良くなった女の子。

サバサバしていて、しっかりもので明るいフーちゃんはみんなのお母さん的存在。

『明日の放課後、みんなでケーキバイキング行かない?割引券、おねえちゃんからゲット!』

ケーキバイキング?

明日は火曜日、部活はない!

私は返信。

みんなっていうのは、たぶんふうちゃんとショートカットが似合う男前な美人、夕姫ちゃん、そして二年生になってから編入してきた芹沢未来ちゃん、ミラちゃんの四人のことかな。

よし、やけ食いだ!

思いっきり甘いケーキをたくさん食べて、辛いことを忘れるぞ!


そう意気込んで、その夜は予習をして、寝る予定…

だったのに!

「さーく、さく!」

「やっ、大和!なんでここに!?」

ベッドにはいってから数分、名前を呼ばれて目を開けると、そこにはなぜか大和の姿。