私が、大和のことを好き…?

好きっていうのは、私が知ってる恋するってことは、もっとこう、キュンキュンして、ワクワクして。

その人のこと考えてると、楽しくて、フワフワして。

でも大和のことは考えるとモヤモヤして、なんだか胸が苦しくなって。

こんなことって初めて。

「大和君のこと考えてたら、ドキドキする?」

ミラちゃんが笑いながら聞く。

大和のこと、考えてたら?

意地悪な笑顔。

キスすると気の色っぽい表情。

「さく」って私を呼ぶ、少し低い甘い声。

幼なじみとしか思ってなかったはずなのに、いつの間にか一人の男の子になっていた大和。

私はそんな大和が、好きなの?

「ゆっくりでいいんだよ、あたしたちはゆっくり進もうよ。ね、さく!」

フーちゃん…

そうだよね。

今はまだわからないことだらけだけど、でも少しずつ進んでいける。

ねえ、大和。

大和は、私のこと、どう思ってるのかな。

自分の気持ちがわかってから、もっともっと気になるよ。