時刻は夕方の5時。

冬だから日の入りも早い。

詩音は駆け足で目的とする場所に向かった。

その場所は前と同じ、一見普通の喫茶店。

でも、普通の喫茶店とは違うところが1つある。

それは看板にこう書かれていること。


『喫茶店 Toa
マスターがどんなお悩み、依頼でも、なんでも、ご相談承ります。もちろん、依頼料は珈琲を一杯で。』