「そうなんだよー。ミケちゃんは外に出ようとしないし。全くお外が嫌いなのかなー?」
そう言ってミケの顎を撫でる猫田。
猫のことを話し出したら止まらない。
叶亜もそれが分かってるのか、「実は」と本題を切り出した。
「須藤舞っていう子について聞きたいことがあるんです」
「須藤くんか。彼女がどうかしたのかい?」
「はい。……彼女の素行について」
そこで初めて猫田のところに来た意味がわかった。
猫田の講義を舞は受けている。
きっと、猫田なら自分の生徒である舞のことを何か分かると思ったからだろう。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…