「私じゃない!私は、本当に殺してなんか……」

「葵さんは殺してないですよ。」

葵をかばったのは、叶亜だった。

指を2本たてる。

「舞さんの後頭部の傷はなぜか二つありました。葵さんが突き飛ばしたのは一回だけ。……ならおかしいでしょ?傷が二つあるのは。一つの傷は葵さんが突き飛ばしたときにできたもの。もう一つは……」

叶亜が光をにらみつけた。

そして、指差す。

「山崎光。あなたが舞さんを殺した真犯人ですよ!」

「……っ!!な、なんで俺が舞を殺さなきゃいけねぇんだよ」

明らかに動揺している様子の光が叶亜をみた。