叶亜は一冊の本を手に取ると、机の上に広げた。 そしてポケットからメモ帳を取りだし、数字を書き始める。 「……やっぱり。くそっ!!こんな簡単なことも分からなかったなんて!」 悔しそうに顔を歪める叶亜。 こんな叶亜は今までに見たことがない。 「お、おい。叶亜。どうしたんだ?何かわかったのか?」 「ダイイング・メッセージですよ!あれの意味が分かったんです!」 「な、なんだと!?」